ハードディスクの場合

フロッピーディスクの場合は、先頭のセクタが、BPB領域となっている。
いわゆる、ブートセクタで、はりぼてOSでも、ここから作り始めているわけで、
真面目に取り組んでいる人には、それなりに、見慣れた内容かもしれない。
ところが、ハードディスクの場合は、少々、内容が異なるようで、
ハードディスクの物理セクタの先頭には、MBRが配置される。
MBRとは、Master Boot Record の略称で、名称だけ見ると、ブートに関係するようだから、
結局、フロッピーディスクのブートセクタと同じじゃないの?とか思っちゃうけど、
役割は全然違うのである。
じゃ、MBRって何なのさ?って事になるわけだけど、
これは、パーティション情報を記述する領域という事になります。
ハードディスクは、フロッピーディスクなどに比べると大容量なので、
一つの物理ディスクを複数の論理ディスクに分けて使えるようにしようと、
昔の人が考えたかどうかは分かりませんが、多分、そんな目的だと思います。
要するに、いくつかの領域に分けて、それぞれ個別のディスクのように扱うわけです。
それぞれ個別のディスクの先頭にはPBR領域という管理領域があって、
この領域がフロッピーディスクのブートセクタに近い働きをしています。
つまり、MBRは、複数の論理ディスク(パーティション)を管理する領域という事です。


よって、ハードディスクの場合は、まず、ディスクの先頭セクタ(MBR)を解釈して、
次に、目的のパーティションの先頭セクタ(PBR)を解釈するといった、二段構えになると。
面倒ですね〜。(^^;;;