真似る≒学ぶ


「学ぶ」の由来は「真似ぶ」である、という説があります。
この真偽に関して言及するつもりはないのですが、
僕個人としては、なるほどなぁ... と思う内容です。


僕が初めて触れたプログラム言語はBASICでしたが、
本体に付属していたマニュアルに入門書が含まれていて、
そのリスト通りにソースを入力して動作を確認、
エラーが出れば一文字ずつ見比べて違う箇所を見付け、
修正して、また動作を確認...
そんな繰り返しでした。
そのうち、良く出会うエラーに関しては、対処も早くなり、
プログラムの流れも少しずつ飲み込めるようになり、
ちょこちょこ改造してみたり、たまに暴走させてみたり。(笑)
正に「真似ぶ」だったように思います。


職人さんの世界では、
「技術は、習うものではなく盗むもの」
のように言われる事があると思いますが、
盗む≒真似る、とも考えられるような気がします。
親方のやりようを真似ているうちに、
いつの間にか技術を身に付けている、
といった具合ですね。


ただ、デジタルの世界では、全く同じ物を簡単に複製出来ますので、
そのような形での盗む行為に関して神経質になり易くもあります。
当然、不正コピーによる悪質な商売は、罪になるわけですが、
真似る延長で、結果的に、盗んだように見える場合もあると思います。
この辺は非常にデリケートな問題だと思いますが、
「真似ぶ」過程で、ちょっとグレーな領域に触れるのは、
大きな声では言えませんが、ありなんじゃないかなぁ... と思う部分もあります。


はっきりした境界線を引くのは、非常に難しいですし、
BIOSDOSWindows, その他の商用ソフトの解析が、
どこまでシロなのか、正直、僕にはちょっと分かりません。


とりあえず、基本的には、Kさんの「HariboteOS」をベースに、
オープンソースの物を参考にしようと考えていますが、
意図せずグレーゾーンに踏み込んじゃう場合もあるかもしれません。
本人は「真似ぶ」つもりでも、周りから見ればクロである場合は、
申し訳ありませんが、どなたか親切な方に、ご指摘頂きたく思います。


って、なんとも世知辛い世の中になっちゃったもんだなぁ...